ひつじのぬくぬく日和

40代パート主婦、夫と高3娘と黒猫♀の三人と一匹家族。

三つの秘文字

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夫の故郷シュトランドに越して来た産科医トーラは、亡くなった愛馬の墓を掘っていたら女性の死体を掘り当ててしまう。心臓がえぐられ背中に三つのルーン文字が刻まれた遺体は出産後間もなかった。やがて身元が判明し、遺体から推定される死亡年月の前年に死んだ事になっていた。閉鎖的な島に馴染めず苦悩する女医が巻き込まれる英国ミステリー。

法医学的に古代人の遺体じゃないのに、そう圧力かけてくる警官とトーラの上司の医長

何かあるとしか思えない(^^)

読者にはこの時点で島の因習を連想させます

言い伝えには誇張された中に一部真実がある

トーラは夫を許したけど、私なら許さないな

一度島を離れた時点で実家に帰る(^^)

それだと事件解決しないからダメか?

島に戻って事件解決してもこの夫とは元鞘には戻れないなと思った

ネタバレ

クナール・トローは人間の姿をしているが力が強く催眠術など不思議な力が使える男の種族で人間の女をさらって身代わりを置いていく。

生まれてくる子は皆んな強い男の子で母親は出産後9日目に死ぬ事になっている。

夫も上司の医長もこの伝承によって生まれた子だった。母親の心臓の血を混ぜた初乳を飲ませて母親は土に返し、妻に子供を産ませず養子としてトローの子供を育てさせる。16の誕生日に真実があかされトローの一員となる。

遺体のルーン文字はその過程を表している。

その養子を産ませ育てたりする産院が別の島にあり、トローの秘密の隠れ蓑になっていた。また、その産院を維持する為、中絶手術によって摘出した未熟児を生かして養子として金持ちに売っていた。トーラの庭から出た遺体はトローの秘密を知ってしまい、トローの夫により殺された。妊娠していたため産ませてから殺し身代わりを用意し、病死にみたて火葬した。産まれた子は再婚した後養子に迎える。

支配特権の人間が自分達は特別と思い込んで伝承通りにするため代々行ってきた犯罪だった。

夫の父は秘密の産院の医長だったし、直接手は下してなくてもトーラの夫は金を受け取ってるから仲間同然。イジメを見て見ぬふりすれば加害者と一緒で私にはそこがトーラの様に愛してるからと許せない所の一つ。あと、トーラは子供産めるのにトローの掟に則り養子貰うため産ませないよう細工されてた。それだと確実に女性が1人犠牲になるわけだし騙した挙句犯罪の片棒を担がせるわけだから許せない。トーラを失いたくないからとトローの秘密を隠して交際して結婚したのも許せない。愛してるからこそ巻き込むなと思うしこっちには真実を知った上で選ぶ権利あるし許せない。トローの一員にならないとトーラを殺すと脅されたから仕方なくとか言ってだけど、そうゆう輩とはなから分かってたから島を出たんだから一生独身で生きてけばよかったのよね。都合の悪いこと事を隠して自分の思い通りにするのは愛ではない、支配だ。しかも、催眠術で人操れるなら自分が相手を本心から好きになったのか操られたのかわからないから余計隠し事なんかされたら信用できないと、その辺だけ読んでて激しく憤りを感じた。

というか、生理的に無理!と思った(^^;

ミステリーとしては面白かった。海外も村や島ってこんなイメージあるんだなって思った。

この夫を許すか否かは意見分かれそう。