ひつじのぬくぬく日和

40代パート主婦、夫と高3娘と黒猫♀の三人と一匹家族。

ショートパートで働く主婦の午後

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早速、ミッフィーのお弁当箱を使う(^^)

今日は仕事帰りにどこか寄って、ぼんやり景色眺めながら車でお弁当食べようかなっと

一度家に帰ると出かけたくなくなるから、いつも仕事帰りに買い物を済ませちゃいます

そしたら家に着くのが14時になり、お腹空きすぎて爆食いしてしまうという問題が(ー ー;)

13時過ぎくらいでお昼をとり、爆食いをなくすためにもお弁当を習慣化させたいとこなんですが、果たして上手く行くことやら…

そんな事思いながら、お弁当食べました(^^)

天気も良くて、いい気分〜♪

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今日の読書、松本清張の有名どころを読んでみる

映画やドラマで見た気はするけど、読んだ事はなかったな…と

砂の器電子書籍で、下着泥に失敗して転落死した風に見せかける話しは読んだ事ある(^^;

 

ゼロの焦点

 

光り輝いているのにその明るさは無いに等しい

虚栄、虚飾という意味と知ってなるほどと思った

鵜原と見合いで結婚してすぐ夫が行方不明になった禎子

夫の兄夫婦や職場、得意先など心当たりをあたっていくうちに夫には他に女がいた事と、元警察官でパンパンを取り締まっていた事を知る

夫の行方不明を心配しなかった義兄も、さすがに不安になり動き出した矢先殺害される

禎子に不審な視線を送っていた得意先の事務員女性が失踪する

禎子と夫の行方を追っていた夫の同僚がその事務員を調べると彼女の夫は自殺した日が禎子の夫が行方不明になった日と一致する

事務員女性を調べてた矢先に夫の同僚が殺される

犯人は鵜原の得意先で地元の名士の妻

敗戦で否応なく進駐軍に売春しなければならなかった日本女性の1人で、苦労の末、地元の名士夫人となり指示されている時、その過去を知る鵜原が夫の知り合いとして現れた

過去に少しでも汚点があると偏見に晒され、一方的に職を失ったり離婚されてしまう時代なのでその事を公表する気が鵜原になくても、不安に駆られた夫人は鵜原を自殺に見せかけて殺す

鵜原は出張先で警察官時代にパンパンだった事務員女性と再会し内縁関係になっていた

本気ではなかったのと本名を知らない内縁の妻には偽名を使っていたが、禎子と結婚する事になり別れたかったが縋られて困っていた

夫人は、それを利用して自殺に見せかける

義兄が弟の失踪を軽く見ていたのは、弟の二重生活を知っていたからで、鵜原と自殺した事務員女性の夫が同一人物と知られては困る夫人に殺される

夫人は鵜原の内縁の妻を、夫に先立たれ困ってるから雇ってくれと夫に頼む事でパンパン時代の元同僚だった女に恩を売り、手元に置く事で管理していた

そして、鵜原と自殺した事務員女性の夫が同一人物と勘付いた鵜原の同僚が、事務員女性に会いに行く

事務員女性は夫人に渡された酒を、指示通り鵜原の同僚に飲ませたら同僚が死んでしまい、夫人に助けを求めに行って夫人に殺される

読んでて、内縁の妻がいる奴と知ってて見合いを止めない兄も、本気じゃないのに内縁関係になり本命現れたら乗り換える弟にも胸糞悪いから殺されても自業自得って思った

相手がどんな人かわからないまま見合いする時代だったとはいえ、そんな奴見合いに薦めんなって話だからね

こういう都合の悪い事を隠して自分のいい様に持っていこうとする輩が私は大嫌いだ!

内縁の妻は可哀想かな、夫が実は偽名使ってた事とその理由を知ったら…ね

鵜原の同僚は気の毒としか言い様がない

鵜原がクソ野郎と禎子に教える事が出来ても、禎子は同僚になびくことはないからな…

夫人の過去を知っても名士の夫は妻を庇おうとしたあたり、鵜原を殺す前に夫には打ち明けてればよかったかもね

しかし、人殺しする程知られて困る過去があるのに何で脚光を浴びる様な派手な事したんだろねこの人

目立たず、地味〜に活躍する事も出来たろうに

 

点と線

 

点と点が繋がり線になる事でトリックが明かされる話と昔母が言っていたが、作中に点と点があれば思わず線を引いて繋げてしまう"先入観"を利用したトリックとあったからこっちが本当の意味に思った

福岡で男女の心中死体が発見される

男は汚職事件の重要参考人として警察が目を付けていた佐山で、女は料亭仲居のお時

2人で乗った"あさかぜ"にお一人様の食堂車の領収書が出て来た事から、女が途中下車したと推理すると心中に疑問を持つ

しかし、身元確認に来たお時の同僚たちが、料亭の常連客の商社社長の安田を送った時、駅のホームで2人の仲睦まじい姿を見たと証言する

しかも、電車がひっきりなしに発着する東京駅のホームの空白の4分間に

その安田は汚職事件の政治家らと親しい仲と判明する事でその4分間に作為を感じる

しかし安田は事件当時北海道にいた

 

犯人は商社社長の安田である事は読者にもわかっていて、アリバイ崩しを楽しむ作品

安田は鎌倉で療養中の妻に会いに帰るため駅まで送る様、お時の同僚に頼み、その時ホームから2人を見たと証言

裏を取りに安田の妻を訪ねた時、安田の妻が出張の多い夫が持ってる時刻表を見て、旅する夢想にふける詩を書いていた事を知る

犯人は電車と飛行機の時刻表を巧みに利用しているがこの妻も一枚噛んでいるとみる

佐山が逮捕され口を割れば、自分の身が危ないと感じた政治家に代わって安田が佐山を殺す事で政治家に貸を作れる

佐山の自殺より心中の方が事件性を疑われないしお時はその道具に丁度よかった

お時は、病気で夫婦の営みが出来ない妻の代わりの公認の愛人だった

妻の方も公認とは言え憎らしい存在だから殺すこてにためらいはない

接点の無い2人を心中に見立てるために仲居たちを目撃者にした空白の4分間トリック

お時には自分の大事な客だから代わり相手してくれと頼めば側からみると仲睦まじい2人に仕上がる

佐山には逃してやるからと福岡に行き安田の妻を代理にやるから合流するゆう指示する

お時は佐山と電車に乗り熱海で途中下車し偽名で宿泊し安田の妻と密会

安田の妻は湯河原に療養に行くと周りに言って熱海に行きお時と合流し2人は福岡へ

安田の妻は夫の代理で佐山と合流し香椎海岸で佐山を毒殺する

飛行機で福岡に来た安田とお時が合流し、お時を毒殺して2人の死体を心中に見せかける

暗くて周りがよく見えない海岸で別々に毒殺された男女を寄り添わせれば心中と思い込む先入観をついた犯行だった

北海道のアリバイは連絡船に乗った政治家て部下が安田の名簿表で部下が乗車しあたかも安田が乗船した様にみせたからだ

飛行機は政治家の出入りの業者が名義貸ししてたから

今でこそ飛行機は当たり前だが、当時はそうでなかったから斬新だったんだろな

時刻表トリックが凄いと言うより、時代が変わっても変わる事のない人間の心理を突いているところが名作なのかなと思った